新宿の大規模書店で不動産関係の本を探したが,個人投資家向けの本ばかりだった。
そこで,自分なりに機関投資家における不動産投資について考えてみた。
グローバルに分散投資を行っている機関投資家(年金基金など)であれば不動産への投資は国債・仕組み債・株式・ヘッジファンドなどの各資産との比較で決定されると考えられる(トップダウン型のアセット・アロケーション)。機関投資家は,自己が必要なリターンと許容出来るリスクに応じて資産配分を決定していると仮定すれば,リスク調整後リターンで魅力的なアセットには投資が行われるはずである(ここでは,リターンやリスクの定義はあいまい)。
個人的なアセットクラスの分類
①ソブリンリスク帰着型債券(イールドカーブの形状変化に着目)・・国内外国債
②クレジットリスク帰着型債券(クレジットスプレッドのサイクルに着目)・・ABSなど仕組み債,社債
③世界各国の経済成長(社会の成熟度)に着目する資産・・株式,不動産
④市場の歪みに着目する資産・・債券・株式・商品市場でのヘッジファンド
リスク調整後リターンで投資の意思決定をするならば,
①(他のアセットクラスより)リスクがあるがリターンが相応に高い
or
②(他のアセットクラスより)リターンはそこそこだがリスクは低い
という説明が出来れば都合がよい。
不動産市場に着目すれば,以下のように整理できるはずだ。
「①リスクがあるがリターンが相応に高い」というのは中国など途上国の成長途中の不動産市場
「②リターンはそこそこだがリスクは低い」というのは,日本など先進国の成熟した不動産市場
これを前提にして,日本の不動産投資を積極的に進めるためには,
『マクロ経済的視点からの不動産市場の展望(途上国と比較して経済の安定性があり,不動産市場の安定性も見込める)』という説明が大事なのでは??と個人的には思っている。
つづく。
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